外国人がとまどう日本人の6つの行動

日本在住の外国人の数は現在、263万人(令和元年6月時点)を超え、前年度より10万人増加しております。日本滞在が長くなれば日本の習慣にも慣れてくるものですが、それでも外国人が戸惑う日本人の行動がいくつかあります。今回は戸惑う行動を6つほどピックアップしてみました。

1.【お金を示すジェスチャー】
親指と人差し指で輪を作りお金を表すジェスチャーは国によっては大きく意味が異なります。OKを表すこともあれば、下品な意味や侮辱の意味を表す場合もあるのです。

なお、多くの外国人がお金を示すジェスチャーで代表的なのは、お札を数えるしぐさのように親指で人差し指と中指をすり合わせてお金を表します。

2.【どっちでもいい】
英語でも日本語でも、他の言語でも、「どっちでもいい」の言い方はいくつかあります。例えば、「どっちもいいね」と言うのと「どっちでもいい」と言うのでは聞こえ方は正反対です。「どっちでもいい」だと「関心がない」か「意思がない」と受け取れてしまうことが多いです。生返事に聞こえてしまい、ケンカの原因になる恐れもあります。日本人は気質上、和を重んじて、相手の意見に合わせたり、相手の気持ちを尊重する傾向があります。そのため、自分の意見を後回しにしがちということの現れなのでしょうが、海外ではまるで正反対です。自分の意見を言うことを尊重されてきた外国人は、自分の意見を言わない人を頼りなく感じてしまいます。

3.【外国人だから…という理由で丁寧過ぎ】
どうやら、外国人だから…という理由で荷物を持ってくれたり、わざわざ一緒にその場所まで道案内してくれたりするが、丁寧すぎるそうなのです。なかには、「イギリス出身」と言ったら知らない日本人がお酒を奢ってくれたという人も。
海外では、現地の言葉が上手になるほど現地人の対応が辛口になりがちなのですが、日本では日本語が上手になればなるほど日本人から親切にしてもらえるようです。
このように日本人は丁寧過ぎると思われている一方、日本人は話すスピードを落とすことをしないので、日本語を「ゆっくり」話してくれる人は殆どいないそうです。

4.【外国かぶれ】
外国人にとって海外で生活していた人や留学して現地の価値観に慣れた日本人は「話が合う」「話が早い」相手となるはずです。ですがその価値観に慣れていない日本人は得てしてそういう人のことを「外国かぶれ」と言って敬遠する傾向があります。「ここは日本だから」という言葉で日本人の新たな価値観を封じてしまうと、日本人は日本に戻れば日本人らしくしようとし、外国人はいつまで経っても外国人のままです。
島国ならではの考え方と言うべきか、出生や文化、価値観が入り混じった外国人からしたら不思議に映るでしょう。

5.【歴史・政治の話をしない】
日本に住む外国人は日本をもっと知りたいと思っていますし、情勢についてもどう思っているか知りたいと考えています。日本人は政治の話は堅苦しいと思っている人が多いようで、関心があっても話題にしないようです。政治的な風刺やジョークも少ないですし、政治の話をしだすと日本人の間では「意識高い系」に思われてしまうでしょう。日本人は歴史や政治の話をしないと大勢の外国人が思っています。
機会があればぜひ、歴史や政治、時事ネタを話してみてください。盛り上がること間違いなしです。

6.【視線を合わせない・見ず知らずの人とむやみに話さない】
例えば、電車や路上など公共の場ではほとんど人と目が合うことがなく、また電車が止まった時などアナウンスが意味不明のときに周りの人に聞くことができないそうです。他人との壁をつくっているのか、聞いてはいけないオーラがでているのかもしれません。海外にいると明らかに外国人の立場なのに道を聞かれたり、列に並んでいると話しだす見ず知らず同士の外国人を目にしますが、日本人は話しかけるとびっくりする人が多いので、むやみに話しかけないようにしているのかもしれませんね。

外国人が思う日本人に多い行動は大小含め他にもまだまだあります。知れば初めて聞くことや違いがわかって興味深いですよ。上記で述べた6つの点を心のどこかに停めておけば、外国人と接する際に役立つかもしれません。